何もない場所で見つける自分だけの楽しみ
山道のドライブを経て、ようやく辿り着いた円満地公園オートキャンプ場。車から降りると、美味しい空気が体に流れ込み、静かな広場に鳥や虫の声が響きます。駐車場のすぐ近くにある管理棟を訪ねると、入口にある売店の奥に案内所があります。今回案内してくれたのは管理人の吉田さん。お顔は実際にお会いしたときにということで、写真は後ろ姿だけ撮らせていただくことにしました。
管理棟の窓を指差し「その辺りの木がすべて桜なので、春は桜が綺麗ですよ」と吉田さん。「すごく静かで何もない場所なので、基本的にこちらから何かを提供するというより、来られた方がそれぞれの楽しみ方を見つけて、思い思いに過ごしていただけるようにしています」。そう話す吉田さんは、キャンプ場を利用するみなさまが快適に過ごせるための最低限のルールのみ設けて、なるべく自由に楽しめる環境を整えています。
キャンプ場ならではの時間を満喫
一言にキャンプといっても、そのスタイルはさまざま。定番のテントはもちろん、テントを張らずに気軽にキャンプを楽しめるログハウス。さらに、キッチンやトイレ、シャワーを各棟に設備したコテージもあるので、お好みに合わせて宿泊することができます。網、鉄板、トングの貸し出しや炭の販売もしているので、食材さえ持参すれば手軽にバーベキューが楽しめます。もちろん愛用の道具を持ち込むのもOK。
到着するとすぐに焚火を始める人。ひとまず周辺を散策する人。バーベキューの準備をする人。ホテルや旅館のように至れり尽くせりのサービスはありませんが、自ら楽しみ方を見つけ、手間暇をかけて準備するからこその喜びがある。そんなキャンプならではの醍醐味を味わいながら過ごす時間は、家族や友人との大切な思い出にもなるはずです。また、最近ではソロのキャンパーも増えているそう。焚火を眺めながら思いを巡らせるのも、また大切なひと時になりそうです。