食も温泉も世界遺産も楽しめる、那智勝浦町のゲストハウス。
日本屈指の生まぐろの水揚げ高を誇る那智勝浦町。WhyKumanoは町のなかでも港付近に位置し、すぐそばには駅や飲食店があります。日帰り入浴もできる多種多様な温泉。海と山の幸を使った美味しい料理。この町には、豊かな自然の中での癒しを求めて、国内外から多くの観光客や旅人が訪れます。なかでも、近年注目が高まっているのが世界遺産「熊野古道」。熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)へと通じる参詣道の総称で、1000年以上も昔から貴賤を問わず参詣者を受け入れたこの地には、蟻の熊野詣と例えられるほど多くの人々が各々の理由で足を運びました。
ゲストハウスの名前WhyKumanoは、「なぜ熊野?」という意味。熊野を訪れ、地域の日常を体験することで、熊野に来た理由や、あなたにとって熊野とは何かを考える。それがあなたの地域とは何かや、アイデンティティを考えるきっかけになる。そんな思いを込めて、自身も全国を旅してまわったオーナーのゴロちゃんこと後呂孝哉(うしろたかや)さんが始めたのがWhyKumanoです。
WhyKumanoはJR紀伊勝浦駅前(駅から徒歩15秒)のビル、個室とドミトリータイプのお部屋がある宿泊施設です。ラウンジにはカフェ&バーが併設されており、宿泊者以外にも利用されているため、地元の方と旅行者の交流の場になっています。カフェ&バーでは、後呂さんが厳選したコーヒーや、熊野・和歌山のお酒を揃えています。また、WhyKumanoのコンセプトの一つは、熊野の日常を体験できること。 観光マップやガイドには載っていない地元ならではスポットを紹介してくれます。
Wi-Fi、電源も完備。2階受付の奥にある個室には、ベッドが2台と、専用の洗面台、トイレ、シャワーが付いています。3階に上がると、熊野古道の木立をイメージして地元の木材で作られたドミトリースペースが。通常よりも広めに確保されたスペースと、オーナーこだわりの寝具で旅の疲れを癒してください。
外の世界を知ることが、地元を知るきっかけになった。
大学を卒業後、一度栃木県での就職を経て熊野・那智勝浦町に帰ってきた後呂さんですが、以前は人口が減り徐々に衰退していく地元に対して「退屈で面白くないまち」といったネガティブな印象を持っていたといいます。そんな後呂さんは、栃木を出た後、ゲストハウスをめぐりながら全国を旅して回ります。その過程で、ほかの地域にはない熊野ならではの魅力に気づきました。「地元を盛り上げたい」「熊野の魅力を多くの人に知ってもらいたい」と思うようになった後呂さんは、ゲストハウスの運営以外にも、さまざまなイベントの開催や地域活動を行ってきました。
2020年からのコロナ禍で営業を自粛した際は、Web会議システム「Zoom」と写真共有サービス「Livecanvas」を活用したオンライン宿泊を開始。「熊野に行きたい」「旅をしたい」という方の声に応えようと、まだ「オンライン〇〇」が流行り始める前の時期にいち早く取り組みを始め、注目を集めました。
そんな経験から、地元はもちろん全国に幅広い交友関係を持つ後呂さん。これまでにたくさんの方々を迎え入れては、熊野を案内してきました。頭のなかには、熊野のメジャーな観光名所からローカルスポットまでの地図が入っています。
あなたが旅をする理由は何でしょうか? 見たことのない景色、新しい出会い、居心地の良い場所を求めて。今後の進路や、自らのアイデンティティを模索して。その理由が何であれ、熊野への旅がこたえをつかむきっかけになりますように。そして熊野にお越しの際は、WhyKumanoで語り合い、旅の疲れを癒してください。
※コロナ対策により営業体制が変更になる場合があります