季節の果物たっぷりの、爽やかで濃厚なスムージー
太平洋に面したMusubi Kitchenの店内に入ると、笑顔で出迎えてくれるのはオーナーの表木さん。海の近くで暮らしたいという思いで海沿いを回ったのち2004年に那智勝浦町へと移り住みました。お店で提供するスムージーの種類は約10種類。ドリンクタイプのものと、フルーツやグラノーラのトッピングと一緒にスプーンでいただくスムージーボウルがありどれも美味しそう。
「季節によって内容も変わっていきます。みかんが美味しい季節になったらみかんを多く入れたり、夏の暑い季節だったら、ブルーベリーやマンゴーだったり。季節によって旬のものは変わるので、どれもおすすめですね。」と表木さん。スムージーのこだわりは、なるべく身近な生産者さんやご自身で育てた、無農薬やオーガニックの食材を使用すること。そして、無理なく楽しみながらお店を営むことを大切にしているといいます。
理想は、その人にあったスムージーをつくること
ところで、この辺りの田舎ではめずらしいスムージーの専門店。表木さんにきっかけを尋ねると、「美味しくて、ヘルシーで、ヨガや海上りにも手軽にエナジーチャージが出来て、見た目にもテンション上がるスムージーに魅力を感じていたということ。あと、スムージーだと、食材の冷凍保存が可能でフードロスが少ないという点も大きいですね」。食材の組み合わせによって、美容や健康に繋がる効果なども期待されるのだそう。お客さんとの会話も大切にしているという表木さん。漢方の調合のように、その人の体調や気分によって、身体が必要としているスムージーを処方するようなお店が理想なのだといいます。
「オーガニックやこだわり、愛情をもって栽培している生産者さんと繋がって、そのフルーツや野菜を仕入れることで、農家さんの応援が出来たり、私はそれをスムージーという形にしてお客さんに喜んでもらったり、そういう循環が豊かだなあと思います」。“地域や訪れてくれる人が健康で幸せに暮らせるように”、そんな思いも話してくれた表木さん。同時に、まずは自分自身が楽しく、喜びをもってできることをする。穏やかでゆとりある表木さんがつくりだしている心地良い空間に、ぜひ足を運んでみてください。